一子相伝不破流文章奥義
発行日:1997年12月20日
文章:不破次郎


序文:方言が間違っているという苦情は受け付けません。

僕は文章のプロではありません。
文章を書いて多少の収入を得ているのは確かですが、文章だけでメシが食えるほどではありません。
そんな奴がひとさまに教えることがあるのかとお思いでしょうが、実はあるんです。と、いうのも、ウェブサイトに於ける文章の書き方には、通常の紙媒体のものとは違う「コツ」のようなものが存在するからです。
そんなコツについて、僕なりに今まで得たものを毎回このコーナーで披露させていただきます。
え、なんですって?
第一回目は、ウェブサイトと全く関係ないんじゃないかって?
・・・そそ、そんなコツなかですたい。

その一:ちょっとエッチな松たか子

一年ほど前のある日、仕事で大手町に向かうため地下鉄に乗った。
3時頃の車内は、人もまばらで全体に気怠い感じがただよっている。
部屋の隅や、道の端などを好む、いわゆる「ゴキブリ体質」の僕は、迷わず連結部に近い、車両の端の座席に座った。

ふぅ・・・とひとつため息をついて顔を上げると、僕の目の前の座席に一人、「オッ!」と思うような可愛いコが座っている。
ひとことで表現するなら

「ちょっとエッチな松たか子」
って感じだろうか・・・。

ん?・・・待てよ。と、ここで少し考えた。
「ちょっとエッチ」というのは、「かなりエッチ」な表現なのではないだろうか。では、この場合「ちょっと=かなり」なのだろうか。
試しに「かなり」という副詞を付けてみよう。

「かなりエッチな松たか子」
・・・不思議なもので、僕には逆にそれほどエッチな感じがしない。
「ちょっと>かなり」なのだ。なぜなのだろう。

これはつまり感性の問題なのだ。
感性を一番刺激するツボをとらえているか、とらえていないかで副詞の効果の大小も決まってくるのである。

上の例の場合、あくまでも僕の感性の問題である。
「一見、純情・清楚・可憐な感じの女性+ちょっとエッチ」というところが僕のツボをとらえる(笑)わけで、僕以外の人間には「ちょっと<かなり」と感じるかもしれない。
つまり、読む人によって感性が異なるので、文章を書く場合には「誰に読ませる文章か」ということを考え、「読者の感性を一番刺激するツボ」を意識して言葉を選ぶ必要が生じてくるのである。

今回のポイント
副詞の意味と効果は「辞書に載っている通り」ではない。
感性のツボの存在を意識すべし。

というわけで、次回は「誰に読ませる文章か(感性と内輪ネタ)」についてお話いたします。

注:この文章をかいている、平成七年一二月現在、当の松たか子嬢は既に
「ちょっとエッチ」な役どころが板についているので、読んでいる方はピンと来ないかもしれません。
ピンと来ない方は「松たか子」の部分を「純名里沙」にしてお読み下さい(^^;。
・・・ご年配の方は「吉永小百合」にしてお読みください(^^;;;。

to be continued


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