著しいプラス思考論
更新日:1999年1月27日
文章:佐々木忠仁


第2節


どんな会社を作るか決めるのは簡単やろな。
自分で出来ることなんか、そんなにないやろ。
今までしてきた仕事をするのが一番てっとり早いかな。
ノウハウもわかってるし、顧客なんかもとってきたり出来そうやし。
そうやって会社続けてるうちに、ええ話なんかも舞い込んでくる。

でもええ話には、あんまり乗らんほうがええかも知れんで。
はかり知れん裏があるからなあ。
世の中、悪い奴は死ぬほどおる。

「死ぬ程おるんやったら、みんな死んでしまえ!」

と思うんやけど、それも面白うないわな。

ちょっと前うちの社員がな、伝言かなんかで女の子と知り合いになりおったんやわ。
そいつな、全然いけてへん奴やねん。
コンパしても場をシラケさせたり、いらん事ばっかり言いよる。
そんな奴がやで、その女の子と何回かデートしとるんや。
こっちは

「それ、何かおかしいで。」

と思うやろ?

「いきなり羽毛布団かなんか売りつけられるで。」

とか忠告してたんや。
案の定、騙されよってな。

「社長、相談があるんですけど.......... 」

言うてきたんや。
話聞いたら、いきなり家に来て200万のコート買わされたらしいわ。
アホやで、ほんま。

ほんで、そいつのアホなところは買ってから10日目に相談に来たところや。
それまでは、怒られるやらなんやら考えて相談しづらかったらしい。
どうしようもあらへんな。

「そのコート、ごねて返して来いや。」

って言うたったら、会社へ電話してたわ。

「手続き上、返品は出来ません。」

って返事が返ってきたらしい。
何の手続きやねん、ほんま。

「返品でけへんねやったら、もっと安いコートに交換してもらえや。」

言うたら、それでOKが出たらしい。
そいつ換えに行ったんやけど、また60万くらいのコート買ってきよった。

「お前、60万もするコートほしいんか?なんで5万くらいのにせえへんねん。」

「まあ、ええか。200万に比べたら安うなっとるもんな。」

とまあ、そいつは良かったと思ってたらしい。

「ほんでお前、前のコートのローン解約してもらったんか?」

してない。
なんの書類ももらってきてない。
すぐ電話したら、

「家の方に送っておきます。」

やって。
そんなもん、送ってくる訳ないやないか。
で、待っとったけどやっぱり送ってけえへん。
結局260万のローンや。もちろん金利も付いてきよる。
自分から会社辞めていきよったけど、あいつこれからもどっかで絶対騙されよんで。
ほんま、世の中悪い奴はいっぱいおるわ。
でもな、騙されてるんがわかってたら手に入ってみるんも面白いで。

そいつもデートしてもコート買わんかったらそんで良かったんや。
まず、自分を知れちゅうねん。
知った上で、不相応なええ話やったら騙されてると思っとき。

人間、欲かいたらあかんなあ、ほんま。

to be continued


Go to Toppage Back

Copyright (C)Web新撰組 All Rights Reserved.